どろんこ道を二人2005/12/05 22:02

一白友引の月曜日。昨日は猛烈な寒気に見舞われたアブラヤ地方だったのだが、本日は一転して穏やかな小春日和に恵まれた。さすがに師走の五十日(ごとおび)ともなれば、街中至るところ大渋滞で、涙目になりながら噛み潰した苦虫は…おそらく五万匹は下らなかったのではないかとおもふ。ま、おかげさまで車中にて、文庫本を一冊読破出来たので良しとしよふ。ちなみに真保裕一著『ダイスをころがせ!』の上巻を読み終わったのであるが、これが矢鱈面白いので参った参った。やはり参ったタヌキは目を見りゃ分かる(意味不明)。氏の作品は2、3年前だったか『誘拐の果実』を読んで以来だったのであるが、今作はそれ以上の手応えがあるよーな気がする。ナニはともあれ常日頃、仕事とS○Xと読書は家庭に持ち込まぬ主義なのであるが、今回は別、この日記を書き終えたら即、下巻に取りかかるつもり。。ほいでもって、これを読み終えたら長らく放りっ放しだったアゴタ・クリストフの『ふたりの証拠』と『第三の嘘』が、我が輩の手に触れるのを虎視眈々と狙っているのら。目のかすみ予防で目薬は手放せぬが、もうそろそろ年配向けの眼鏡をゲットするか伊奈か思案中。。はふぅ。。

ただいまのBGM:Bo & Gumbo / BO GUMBOS(1989)
その昔、ローザ・ルクセンブルグといふ素ん晴しいロック・バンドがおりました。なかでもバンドのフロントマンであった”どんと”の抜きん出たキャラクター、それにソング・ライティングの妙には子供心…いや、大人心にも感嘆の声を大にしていたような気がする。なかでも彼が”京都のジュリー”を歌った「橋の下」は、我が輩にとって生涯ベスト100曲上位にランク・イン必至であろう名曲だったりします。で、そのローザ・ルクセンブルグが惜しまれつつ解散したのち、どんと、永井、KYON、岡地の4名で立ち上げたバンドが、このボ・ガンボスなのであります。おそらくお察しの良い方ならば、”ボ”はボ・ディドリーの”ボ”、ガンボスは、あのニュー・オリンズの有名なソウル・フードである”ガンボ”からきていると気がつくかと思いまする。。なにしろバンド結成当初、二枚腰のグルーヴを紡ぎだすがために、スタジオに籠り連日連夜、セカンド・ラインやらズンドコ・ビートを延々と繰り広げておったといふ伝説がまことしやかに流布されておりまする。ナニはともあれこのボ・ガンボズ第一作、彼らにとって念願だったニュー・オリンズ録音ていふこともあるのでせう、とてもスコーンと突き抜けたようなサウンド、そして深読みすればするほど結構毛だらけな歌詞世界ともども、今聴いてみても十二分に世界水準のロックなのではないかと思いますわ。そして2000年1月18日、享年37歳で逝去された”どんと”のロック・スピリットに合掌。。