林檎を丸齧りしながら聴く「胸の振子」2005/12/01 23:12

五黄先負の木曜日。いやまったく早いもので、本日より全国的に12月になっちまったのである。とりあえず天候はといへば昨日同様、冬型の気圧配置。特に今日に限っていへば、4、4、2といふ所謂4バックの布陣、おかげさまで中盤で面白いようにボールが繋がり、前線でのプレスも申し分なかった。ナニはともあれコストパフォーマンスに優れた一日だったよふに思ふ(いったいナンの話しやら…)。。

さてと、、そんなエキサイティングな一日もアッと云ふ間に夕暮れ時になった。帰途、カミさん不在のスペースを埋めるべく、早くも心は夕飯の心配へとサイドチェンジして、ちょいと重い足取りで玄関をくぐったら、、あらら…そこに信州林檎が鎮座していた。…一瞬、踵を返し、再度振り返ってみても、やはり…そこにはたしかに信州林檎があった。それも段ボール箱入りで。。ちなみに銘柄は「ふじ」、送り主は信州須坂市に住む旧友からだった。一瞬、林檎でナニか夕飯のオカズが出来ないものか、暫し思案したのだが、結局今宵は一発入魂の八宝菜で糊口をしのいだのであった。。はふぅ。。

ただ今のBGM:Brand-New Orleans / Ann Sally (2005)
ここのところ矢鱈忙しかったせいもあり、帰還して風呂さ入って飯食って、その他ちょこちょこと雑用を片付けている内に、アッと云う間にガソリン切れになっちまい、久しく午前様とやらを体験しておらんよーな気がする。おまけに諸事情により、幾多の忘年会への出席を早々とキャンセルした。おそらく明日の大阪ナンバ辺りは賑々しい騒ぎなんだろーなぁ(遠い眼差し)。。…ってなワケで今宵はこのアン・サリーで決まりなのである(なんでやねん?)。彼女にとって通算4作目(のハズ)のアルバムは、初めてのセルフ・プロデュース、そしてお題はニューオリンズ、そしてジャズなのでありました。本業の心臓内科医、さらにミュージシャンとして、彼の地で暮らしてきた彼女にとって、いわば中間報告のような作品かもしれまへんね。いずれにせよ彼女の声は、矢鱈心地よく我が輩の脳髄を駆け巡ってくれるのである。収録曲もトラデショナルなジャズに、あの西岡恭三作品「アフリカの月」やら服部良一作品「胸の振子」などのカバーも大変秀逸な出来映え。。なにしろ癒されること癒されること…たまりませんわ。。一言で云ふならばまさに”Ambient Alternative”。。

どろんこ道を二人2005/12/05 22:02

一白友引の月曜日。昨日は猛烈な寒気に見舞われたアブラヤ地方だったのだが、本日は一転して穏やかな小春日和に恵まれた。さすがに師走の五十日(ごとおび)ともなれば、街中至るところ大渋滞で、涙目になりながら噛み潰した苦虫は…おそらく五万匹は下らなかったのではないかとおもふ。ま、おかげさまで車中にて、文庫本を一冊読破出来たので良しとしよふ。ちなみに真保裕一著『ダイスをころがせ!』の上巻を読み終わったのであるが、これが矢鱈面白いので参った参った。やはり参ったタヌキは目を見りゃ分かる(意味不明)。氏の作品は2、3年前だったか『誘拐の果実』を読んで以来だったのであるが、今作はそれ以上の手応えがあるよーな気がする。ナニはともあれ常日頃、仕事とS○Xと読書は家庭に持ち込まぬ主義なのであるが、今回は別、この日記を書き終えたら即、下巻に取りかかるつもり。。ほいでもって、これを読み終えたら長らく放りっ放しだったアゴタ・クリストフの『ふたりの証拠』と『第三の嘘』が、我が輩の手に触れるのを虎視眈々と狙っているのら。目のかすみ予防で目薬は手放せぬが、もうそろそろ年配向けの眼鏡をゲットするか伊奈か思案中。。はふぅ。。

ただいまのBGM:Bo & Gumbo / BO GUMBOS(1989)
その昔、ローザ・ルクセンブルグといふ素ん晴しいロック・バンドがおりました。なかでもバンドのフロントマンであった”どんと”の抜きん出たキャラクター、それにソング・ライティングの妙には子供心…いや、大人心にも感嘆の声を大にしていたような気がする。なかでも彼が”京都のジュリー”を歌った「橋の下」は、我が輩にとって生涯ベスト100曲上位にランク・イン必至であろう名曲だったりします。で、そのローザ・ルクセンブルグが惜しまれつつ解散したのち、どんと、永井、KYON、岡地の4名で立ち上げたバンドが、このボ・ガンボスなのであります。おそらくお察しの良い方ならば、”ボ”はボ・ディドリーの”ボ”、ガンボスは、あのニュー・オリンズの有名なソウル・フードである”ガンボ”からきていると気がつくかと思いまする。。なにしろバンド結成当初、二枚腰のグルーヴを紡ぎだすがために、スタジオに籠り連日連夜、セカンド・ラインやらズンドコ・ビートを延々と繰り広げておったといふ伝説がまことしやかに流布されておりまする。ナニはともあれこのボ・ガンボズ第一作、彼らにとって念願だったニュー・オリンズ録音ていふこともあるのでせう、とてもスコーンと突き抜けたようなサウンド、そして深読みすればするほど結構毛だらけな歌詞世界ともども、今聴いてみても十二分に世界水準のロックなのではないかと思いますわ。そして2000年1月18日、享年37歳で逝去された”どんと”のロック・スピリットに合掌。。

ボッサ鍋にうってつけの夜2005/12/11 15:58

四緑先負の日曜日。例によって冬型の気圧配置とやらで、それはそれは凄まじく底冷えのするような天候と相成った。今しがたネットの某天気情報欄を覗いて吃驚…アブラヤ地方の鍋物指数は80~100!とりあえず最大値なのである。。まずはさっそく家内にリクエストをしておいた。うーむ…今宵は久しぶりに御奉行として、食卓でリーダーシップを発揮しなけりゃあかんのぅ…これも世のため人のため(我が家のためやん)。。

さて…そろそろ街にもクリスマス・ツリーやイルミネーションが目につくようになってきた。かくいふ我が家も先週辺りから、玄関先にリースを飾りだした。ちなみにリース契約ではなく、現金で買い取ったリースとのこと。ほいから…ぼちぼちとクリスマスプレゼントのリクエストも舞い込んできた(溜め息)。まずセガレめのリクエストが「iPod」。ほいから娘っこはニンテンドーDSソフトの「たまごっちの プチプチおみせっち」だそうだ。。さしあたり娘っこの方はともかく、セガレがリクエストしたiPod、こちらが欲しいぐらいなのである。だがしかし「iPod shuffle( 512MB)」で充分だと…こんこんと諭し、その結果納得させることに成功した。ナニはともあれ鍋だけでなく、サンタさんとしてもリーダーシップを発揮した次第なのである。はふぅ。。

ただいまのBGM:Boas Festas + / 小野リサ (2004)
とりあえず、気分だけでもクリスマスの雰囲気に浸ったろーと思い、つい先日入手したアルバムがこれ。元々は2000年に『Boas Festas』としてリリースされたのが、かなり好評だったようで、昨年暮れにジャケ、選曲を一部代えてリニューアルされたのがこの『Boas Festas +』のようです。いわゆるクリスマスのスタンダード曲をボサノバ風にアレンジして、小野リサさんが全編あのせくすぃなウィスパーヴォイスで歌ってくれるのであります。あたしゃ「ブラ-ムスの子守歌」から「アヴェ・マリア」に至る途中であえなく昇天、、もう夢見心地ですわ。いつの日か彼女を、我が輩専属の夢先案内人として契約出来る日を夢見ながら…今宵はチャッチャと鍋先案内人として精を出すつもり。。はふぅ。。