Nobody Knows2005/06/12 21:13

6月2度目の日曜日。何日も前から「週末は崩れる」「週末は崩れる」と、周囲の連中が仰っておったにもかかわらず、ガバッ!と起床してみたら…絵に描いたような晴天に恵まれたのであった。。

さしあたり毎月第二、第四日曜日は雨天で無い限り、朝8時から午前中いっぱい草野球の練習or試合と決まっているので、今朝も寝ぼけ眼を擦りながら、熱々の御飯&ちりめん山椒を胃袋に収め、おっとり刀で練習場に向かった。それにしても…入梅間もない関東痴呆は、朝っぱらから湿度も充実しておったのでありました。はっふっ。。

とりあえず、かよふな天候でもあり、平均年齢35歳強の球爺達は…青息吐息でおざなりな練習を消化した後、早々と三々五々球場を後にしたのでありましたとさ。。はふぅ…それでも2時間弱の練習で2Kgは痩せたような気がしてくるから不思議不思議。。帰り道は遠かった。来たときよりも遠かった(引用先:チコとビーグルス)。。

さてさて…精魂尽き果て帰還を果たすや否や、シャワーを浴びたのち、かねてより未鑑賞のまま書棚に放置してあったDVDをプレイヤーにセットするカウチポテターだった。ちなみに本日観たのは、是枝裕和監督作品「誰も知らない」(2004)だった。実はいまだに深い余韻に浸っている中年親父がここにいる。。

「誰も知らない」。。母親に置き去りにされた4人の子どもたち(4人とも異父兄弟)が、健気に力を合わせて生きていく…っていふのが大雑把なストーリーなのだが、この4人の子供たちがそれぞれ矢鱈リアル、とても演技をしているとは思えないほどの名演なのである。なによりも、ともすれば(育児放棄した)母親が「悪人」、対する置き去りにされた子供たちが「被害者」という、所謂「分かりやすい」展開にもならず、まさに淡々と(子供たちの目線で)物語は進む、、おそらく観客が単なる「傍観者」となることを監督は回避させ、我々に対し…さらなる「他者への想像力」を喚起させようとしているような気がした。なにはともあれ深ーい余韻の残る映画である。これからはもっともっと日本映画に注目するつもりなのら。はふぅ。。